宮城県仙台市にある在宅支援チームフォーレストの役員(理学療法士)がつづるブログです。
http://www.team-forest.net/

※掲載されている写真は、個人情報保護法に基づき許可を得て掲載されています。

<< 社会保障(1はじめに) | main | 社会保障(3消費税と社会保障) >>
社会保障(2社会保障費の大きさ)
 ひと昔前の日本は、終身雇用、専業主婦、多世代同居家族が主でした。日本の社会保障は、良いか悪いかは別にして、これらによって多くの部分が支えられてきたと言っても過言ではありません。しかし、グローバル化といわれる大きな潮流の中で、この社会構造は大きく変化していきました。資本主義国の中でも社会主義的な色彩も併せ持つ立ち位置から、より自由主義・個人主義へと流れていきました。終身雇用制度は崩れ雇用は流動化し、三次産業の割合が増え、都市へ集中し、共働きが増え、同居世代数は減る一方となっています。これに伴い、公的な社会保障の必要性は増す一方となっています。
 これに、根源的要因である少子高齢化等の人口問題が加わり、公的な社会保障の必要度(=社会保障費)は、増加の一途を辿っています。
 下図は社会保障費の推移です。「こんなに急激に増えて大変だ!」「国にお金が無い!」ということで、社会保障費の上昇抑制の政策が取られています。
 
 
 
 
  
 
 ここまでは、よく聞く話ですが、そのまま受け止めて良いのでしょうか?
 昔と今とでは、お金の価値は大きく変わりました。日本の経済は高度成長し、消費者物価、経済規模(GDP)は大きく上昇してきました。しかし上昇の一途ではありませんでした。バブル崩壊がおき、日本の経済は低迷しました。 
  下図は、社会保障費の対GDP比です。経済規模(GDP)に占める社会保障費の割合です。
 1980年代のGDP比は横ばいです。社会保障費が増えたのと同じように、経済成長してGDPが増えたので、割合は変わっていません。
 1990年代にバブルが崩壊し、それ以降も経済は低迷し、社会保障費の増加に追いつけずに比率が増えています。
 2000年代には落ち着きをみせていましたが、2008年に急激に比率が上昇しました。これはリーマンショックによる急激な景気後退による影響を示しています。



 また、日本の高齢化のスピードを考えると、高齢化のスピードにしては、社会保障費への配分は抑えられているとも言える図ではないかと思います。


 
 次は、日本の社会保障の水準について、各国と比較してみます。社会保障費の対GDP比は、下図の通りとなります。少なくとも社会保障費が高すぎると言えるものではありません。




 このように、経済規模に応じて社会保障費を考えていくことが大事だと思います。
 「社会保障費が急激に増えて大変だ!」と、そう単純に言える事ではないことがわかると思います。


(つづく)


 
Posted by : forest-hokke | 社会保障を考える | 14:08 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
コメント









この記事のトラックバックURL
http://forest-hokke.jugem.jp/trackback/93
TOP