宮城県仙台市にある在宅支援チームフォーレストの役員(理学療法士)がつづるブログです。
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自立生活運動 〜リハビリの理念の源〜

1960年代のアメリカで、障害のある大学生が発端となって広がった社会運動です。

自立といえば「医療モデル」にもとづく『ADLの自立』として理解されてきましたが、それを自立生活運動により、『障害者自身の選択にもとづく自己決定こそが自立である』とする「社会モデル」に変えていった社会運動です。

 

身辺自立の困難な障害者、経済的自立が困難な障害者は自立困難な存在として取り扱われ、隔離的・被保護者的な生活を余儀なくされてきました。

自立生活運動は、この問題性を鋭く指摘し、『身辺自立や経済的自活の如何にかかわりなく、自立生活は成り立つ』という新たな自立観を提起したのです。

「障害者が他者の手助けをより必要とする事実があっても、その障害者がより依存的であることには必ずしもならない。他人の助けを借りて15分かかって衣類を着て、仕事に出かけられる人間は、自分で衣類を着るのに2時間かかるため家にいるほかない人間より自立している」という有名な自立生活の例示があります。

この自立観の鍵となるのが『自己決定権の行使を自立と捉える』考え方です。障害や病気にかかわらず、自らの人生を有病者・障害者自らが主役になって生きること、主体者として生きる行為を自立生活とする理念です。具体的には、病気や障害によりたとえ日常生活で介助者のケアを必要としても、自らの人生や生活のあり方を自らの責任において決定し、また自らが望む生活目標や生活様式を選択して生きる行為を自立とする考え方です。

 

自己決定するということは、自ら危険や不利益を負うことも含まれ、責任を負うことも含まれます。また、権利を主張し行使するからには、有病者・障害者自身の自発的意志による自立生活形成に向けての主体的努力や、権利行使に伴う他者への配慮などを義務として負うことも重視されています。

 

自立生活運動は、各種援助専門職主導の援助のあり方に対しての批判としての側面も持っています。援助者側の価値の押し付け、更に、有病者や障害者を弱者として捉え、施す・救済する・助けてあげるという意識により、自己決定や問題解決力を奪ってきたというのです。

『主体性・能動性を尊重し引き出すべく援助をし、多様な価値や方向性を意識しつつ選択枝を用意して自己決定に向けて援助する。その決定に基づいて行われる有病者・障害者の権利と義務の行使を援助していく』のが各種援助専門職の役割であるとされます。


key words : 自己決定、主体性・能動性、多様な価値、権利と義務


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【リハビリテーション】とは

病気やケガ、先天的、加齢等により、病気や障害を持った方々が、

主体的・能動的な生活者として、

病気や障害を克服したり、或いは病気や障害と共に

これからの生活・生き方・生き様を模索していく過程そのものであり、

その過程を 【あらゆる立場】 から援助することである。

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上の【リハビリテーション】【あらゆる立場】の部分を色々入れ替えてみて下さい。
看護・・・介護・・・ケアマネ・・・ソーシャルワーカー・・・福祉用具・・・
訪問看護・・・小規模多機能・・・通所介護・・・サ高住・・・
違和感ありませんよね!
各種援助専門職及び事業の基本概念だと私は思っています。






 
Posted by : forest-hokke | 日々 | 09:28 | comments(0) | trackbacks(0)| - |
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